裏電車男と稲川淳二
2005年7月11日稲川淳二が
冬の間に考えたネタが
日の目を見るこの季節
来ましたな この季節
稲川よりも先に
ザ・実話を1つ
いつもの時間の
いつもの車両
いつものドアから乗り
いつもの面子
変化の無い通勤時間
変化の無い通勤電車に乗り始めて
もう2年が経つ
そんななんの変化のない時間にも
2日前から楽しみができた
駅を出て 1分位の所にカーブがある
そのカーブに差し掛かる手前のマンションの5階
物憂げな表情の彼女は今日もそこに立っていた
彼女は黒いまっすぐな髪で
透き通るような白い肌
目は大きく二重で
悲しそうな色をしていた
一目惚れは信じない方だった
一昨日までは
「なんて名前なんだろう」
「年はいくつなんだろう」
「なんでベランダでこっちを見ているのだろう」
「なんの仕事をしてるのだろう」
「どんな声をしてるのだろう」
「彼氏はいるのかな」
疑問と妄想が最近の彼を支配していた
次の日 いつもの時間に起きると
外は雨だった
今日も
いつもの時間の
いつもの車両
いつものドアから乗り込んだ
今日はさすがに会えないな
彼女のカーブに差し掛かり
彼女のマンションに目をやると
彼女は今日もそこに立って
こちらを眺めていた
今日もベランダにいた
雨なのに今日もそこにいた
「あの子なんだろ?」
「なんで雨でもベランダにいるのか?」
「大丈夫なのかな?」
まだ若い彼の疑問と妄想が
衝動に変わるのに
時間は必要なかった
2年間無遅刻 無欠勤だったけど
彼の頭と足は彼女のマンションに向いていた
なんでベランダで立っているのか
なにが目的なのか
なにを見ているのか
心配なのもあったけど
半分以上は下心だったのかもしれない
場所はわかっていた
迷うことなくマンションについた
「たしか・・この部屋だよな」
「あ〜 でも・・・あ〜」
「ストーカーとかって思われたらどうしよ」
「・・でもなにもしないよりはいいやなw」
「ストーカーっぽく思われたら謝って帰ろうw」
「・・・・よし!」
ピンポーン
ピンポーン
「ごめんくださーい・・・」
「いらしゃいませんか〜?」
いないのかな
朝はいたのにな
ドアノブに手をやると
ドアは意外な程あっさり開いた
「あの・・すいませーん・・」
躊躇しながらも中に入ってみると
彼女はベランダにいた
「あ、あの 怪しいもんじゃないんですけど、
いつもベランダに立ってらっしゃるので
どうしたのかな〜っと思って、、、」
彼女はベランダから動かなかった
「あの〜・・・」
彼女に近づきたい
彼女と喋りたい
図々しいと思いつつも
部屋に上がった
彼女の全身を見た瞬間思った
あぁ スタイルいいな〜
背も結構高いんだな
長めのスカートの裾から見える彼女の足は
少し浮いていた
あれ?
外の光でよく見えなかったが
彼女の首にはロープが巻きついていた
「うわああああああああぁぁぁぁ!!!」
彼女はベランダに立っていたのではなく
ベランダにぶらさがっていたのだった
電車はなにも知らず
明日もきっと変化はない
冬の間に考えたネタが
日の目を見るこの季節
来ましたな この季節
稲川よりも先に
ザ・実話を1つ
いつもの時間の
いつもの車両
いつものドアから乗り
いつもの面子
変化の無い通勤時間
変化の無い通勤電車に乗り始めて
もう2年が経つ
そんななんの変化のない時間にも
2日前から楽しみができた
駅を出て 1分位の所にカーブがある
そのカーブに差し掛かる手前のマンションの5階
物憂げな表情の彼女は今日もそこに立っていた
彼女は黒いまっすぐな髪で
透き通るような白い肌
目は大きく二重で
悲しそうな色をしていた
一目惚れは信じない方だった
一昨日までは
「なんて名前なんだろう」
「年はいくつなんだろう」
「なんでベランダでこっちを見ているのだろう」
「なんの仕事をしてるのだろう」
「どんな声をしてるのだろう」
「彼氏はいるのかな」
疑問と妄想が最近の彼を支配していた
次の日 いつもの時間に起きると
外は雨だった
今日も
いつもの時間の
いつもの車両
いつものドアから乗り込んだ
今日はさすがに会えないな
彼女のカーブに差し掛かり
彼女のマンションに目をやると
彼女は今日もそこに立って
こちらを眺めていた
今日もベランダにいた
雨なのに今日もそこにいた
「あの子なんだろ?」
「なんで雨でもベランダにいるのか?」
「大丈夫なのかな?」
まだ若い彼の疑問と妄想が
衝動に変わるのに
時間は必要なかった
2年間無遅刻 無欠勤だったけど
彼の頭と足は彼女のマンションに向いていた
なんでベランダで立っているのか
なにが目的なのか
なにを見ているのか
心配なのもあったけど
半分以上は下心だったのかもしれない
場所はわかっていた
迷うことなくマンションについた
「たしか・・この部屋だよな」
「あ〜 でも・・・あ〜」
「ストーカーとかって思われたらどうしよ」
「・・でもなにもしないよりはいいやなw」
「ストーカーっぽく思われたら謝って帰ろうw」
「・・・・よし!」
ピンポーン
ピンポーン
「ごめんくださーい・・・」
「いらしゃいませんか〜?」
いないのかな
朝はいたのにな
ドアノブに手をやると
ドアは意外な程あっさり開いた
「あの・・すいませーん・・」
躊躇しながらも中に入ってみると
彼女はベランダにいた
「あ、あの 怪しいもんじゃないんですけど、
いつもベランダに立ってらっしゃるので
どうしたのかな〜っと思って、、、」
彼女はベランダから動かなかった
「あの〜・・・」
彼女に近づきたい
彼女と喋りたい
図々しいと思いつつも
部屋に上がった
彼女の全身を見た瞬間思った
あぁ スタイルいいな〜
背も結構高いんだな
長めのスカートの裾から見える彼女の足は
少し浮いていた
あれ?
外の光でよく見えなかったが
彼女の首にはロープが巻きついていた
「うわああああああああぁぁぁぁ!!!」
彼女はベランダに立っていたのではなく
ベランダにぶらさがっていたのだった
電車はなにも知らず
明日もきっと変化はない
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